関西自然形体研究所【京都駅前】膝・腰の痛みや、体の不調お任せ下さい。
自然形体療法総本部を運営する一般社団法人自然体健康法協会春日久孝理事長による研究成果です。
これまでの事例紹介と這って施術を受けに来るほどの重度の事例の回復例も紹介されました。
自律神経には、血管を収縮させて血圧を上げたり、血管を緩めて血圧を下げたりする働きがあります。
例えば、横になった姿勢から立ち上がると、重力によって下半身に血液が集まります。通常は自律神経の働きで調整機能が働いて、脚の血管を収縮させて血圧を上げ、上半身にも十分な血液が流れるようになっています。
ところが、起立性調節障害はこの調整機能が働かなくなることで脚の血管が十分に収縮しなくなります。血圧が十分に上がらず上半身の血流が不足するという結果になります。朝起き上がることができなくなるという現象はこうして起きます。これが起立性調節障害の特徴の一つです
そのもとには姿勢の悪さ、体幹の歪みや捻じれ、その他ストレスや不規則な生活、運動不足などが原因となって自律神経のバランスが崩れていることがあります。
起立性調節障害の症状は食欲不振、寝つきが悪い、めまい、立ちくらみ、頭痛、腹痛、起立による失神、イライラ、無気力などがありますが、1日中続くとは限りません。それは起床後から徐々に自律神経がしっかりと働くようになるためです。そのため午後になると学校に行けるということがあるのです。
そのために周囲から理解されにくく、"単なる怠け"などと誤解を受けることもあり、本人も学校を休んだ罪悪感から自分を責めてしまいがちです。
しかし大丈夫なんです。
結論から言えば、決して不治の病などではありません。
まず大切なのは、神経伝達が正常になるように身体の歪みや捻じれをしっかり検査して整えることです。骨盤の歪みがほとんどの方に見られます。いわば身体の土台である骨盤が歪みますと、その上にある柱である背骨も頸椎も歪むことになります。背骨や頸椎の中には神経が通っていますから、神経伝達に問題が派生して自律神経機能に障害が出るのは物理的現象といえます。
物理的現象として身体の営みをとらえますと、歪んでいれば真っ直ぐにしたらいい、捻じれていたら、捻じれ解消の手法で真っ直ぐにすればいいということになります。
ただ仙骨・腸骨の仙腸関節のは極めて精妙というか微妙で複雑な歪みや捻じれです。検査して確認するのに熟練の感覚が必要ですが、私たちに任せていただければはっきりと指先と手のひらでとらえることができます。まず仙腸関節を整えてから背骨を整えます。
施術のない日は自分でできることを教えて、あるいはご家族にお手伝い頂いて自己療法を行います。
午前中は立ち上がることができないで這うようにして連れてこられる子が1~2か月後には自分で歩いてきますし、多くは半年くらいで元気を回復していきます。
こうして身体の歪みや捻じれを整えていきますと自律神経機能が整って本来の元気を取り戻すということになります。自然治癒力が力を発揮する条件が整うからです。
「身体は直りたがっている」と私たち表現します。
身体はいつも正常に戻ろうとしてくれています。それを妨げている要因を一つ一つ見つけて解消していけば身体が治してくれます。自然治癒力の力が最大限発揮できるよう身体を整える役割を私たちがお手伝いするということです。
自律神経失調症の要因となる精神的(親、学校、友達、勉強など)ストレスは、起立性調節障害の要因の1つと考えられています。
平穏だった家庭で、自慢の息子が突如学校に行けなくなって大慌て。夫婦間でも揉めるようなことがあります。子供はそれを敏感に感じ取ります。自分のせいで両親が揉めていることに強いストレスを感じます。
家庭だけでなく、学校でも友人たちに心ない言葉を言われたり、勉強の遅れに焦りを感じたり、様々な心理的負担が子供に押し寄せてきます。自分で自分を責めていく。こんなことではいけないとわかっているのに、どうすることもできないという心理的負担はさらに自律神経の乱れを生むという悪循環になっていくことが多いです。
肉体的な問題、身体の歪みや捻じれによる自律神経の乱れ、身体の歪みや捻じれをもたらしている筋肉の過緊張の解消を整えることが第一。次に大切なのは心理的ストレスがたまっている場合です。繊細な感受性の子ほど自分を責めて落ち込んでいます。
こうした心理的ストレスについては切り札になる方法があります。私が80回も行ってきた2泊3日あるいは4泊5日の研修です。この研修で誰もが自分の悩みから解放できるよう道先案内をしてあげれば、間もなく「元気」を。本来の自分を取り戻します。
「身体は治りたがっている!」それを妨げている要因を取り去ってあげれば、元気になって当然です。同時に「心も解放されたがっている!」それを妨げている要因を自分でとる道先を案内すれば自分で自分を解放していきます。
精神的ストレスに対しては約30年前から2泊3日、4泊5日の研修会を計80回開催してきました。通常7~8人単位で行います。この間、私は何かを教えることは何もしません。次々と課題を出して好きなように、思う通りに、自分をごまかさずに書いてもらいます。
私も内容は見ません。
書いたものは誰にも見せません。
中学生にもなると誰でも自分を見つめる手順を示してあげると、大きな気づきに自分を誘っていきます。自分に正直に何も隠さず、何も無理せず、正直な自分と向き合っているうち3日目にはみんな自分で自分の悩みの正体を知ることになります。そして、なぜストレスがたまるのか、なぜ嫌いな人がいるのか、なぜ人間関係が円滑にいかないのか、なぜ自分を好きになれないのか、なぜ苦しかったのか、その原因にハッと自分で気づきます。
一気に殻が剥けて自分が果てしなく広がっていく解放感を味わいます。見失っていた本当の自分と出会います。自分の周りにいる人たちのお陰で今の自分があることに気づきます。ありがとうを忘れていた自分、素直でない自分、不足不平不満で凝り固まっていた自分の姿に気づきます。苦しかった自分に出会って、今まで苦しかったと素直になって涙を流します。自分で自分を救っていく様は感動的です。自分で書いて、自分で気づいて、自分で感動します。
この2泊3日の研修会は実は高校の野球部で始めました。30人の選手とともに2泊3日。甲子園目指して生き生きと、今を生きる自分と出会うためです。
後輩や先輩、それに監督はじめ自分を支えてくれている両親に対して、今までどれだけ不足・不平・不満いっぱいで生きてきたことか。
周りのみんなのお陰で大好きな野球が今できている。このことに気づいて湧き上がってくる感謝の思いと、懺悔の思い。実に傲慢だった自分の姿に気づいて「ああ、私は間違ってきた。ごめんなさい」と心の底から思った時、一気に本来の伸びやかなエネルギーが溢れてきます。
チーム全体の雰囲気もエネルギーも一気に変わります。滋賀県立八幡商業高校が4年連続甲子園出場を果たしたとき、実はこの研修会を行っていたのです。NHKの解説者が特別なメンタルトレーニングを八幡商業高校はやっていると話されて、私は研修依頼に忙殺されることになりました。
自分で書いて自分で気づくこの方法は、いったんは80回を切りにして辞めましたが、今も自分の殻を破れない子供たちが何人か集まると行うことがあります。心も身体も本来の元気な姿に戻るお手伝いをして、イキイキとした自分を取り戻す姿に感動をもらうのは私です。
起立性調節障害という状態になって自信を失い、自分を見失いそうになった子も心配いりません。自分を違った角度から見つめる機会があれば、だれもが自分で自分を救う力、たくましく生き抜く力を持っています。それに気づいたとき、この病気になったおかげでということになります。
心も身体も自然になるお手伝いをする準備が整っています。