リウマチの原因は筋肉の慢性疲労である
自然形体療法の仮説見解①

リウマチの原因は病原菌でも免疫異常でもないと自然形体療法では考えています。

筋肉がその身体にとって限界を感じる程の慢性疲労を長期間継続した時、

身体を支配する脳は自分自身の身体をこの環境に適応しようとします。

そのため、骨格や筋肉をその労働に適した形に改造しようとするのです。


改造することで筋肉の疲労を最小限に止めようとします。

これがリウマチの原因であり、その労働によって最も負担の大きい所を、

その労働に適応させる為の改造工事の前段階である破壊によって

リウマチの痛みが発生するのです。

破骨細胞が軟骨の不要な部分を破壊し取り除き、新たな骨格を形成し

筋肉を硬直化して靭帯の様な働きをさせるためです。


こう仮説を立てれば特定部分のみの変形の理由がきちんと説明できます。

(以下の項でこのプロセスをもう少し詳しく説明します)


それだけではありません。変形後の関節が膨大になる理由も説明できます。

リウマチでは関節部分が倍ほどに膨大した状態になって、固定化されますと、

改造工事は完了となり、痛みは終息するのです。

何故関節部分が膨大し、本来の太さの倍ほどになってしまうのでしょうか?

その理由は次に述べるとおりですが、その前に、骨折の例が参考になりますので、

それについて述べることにしましょう。

通常骨折が完治しますと、折れた部分は、その前後の骨の直径の倍ほどになります。

これについては、建築で使われる鉄筋の接合が全く同じであることは

非常に興味深い話です。

その接合を建築現場では「圧接」と呼んでいます。

真っ直ぐな鉄筋同士を繋ぎ合わせる方法として双方の

鉄筋同士を突き当て、接触部分を高温で溶かし、押し当てます。

すると、鉄筋は接合部で赤くなり、解けて押し付けられて、

その鉄筋同士の直径が倍くらいに膨大します。

そうなった時点で接合は完了するのです。

こうなると、過大な力が加わっても、接合部で断裂したりすることはありません。

あるとすれば、その前後の部分での断裂です。

これと同様に、折れて修復された骨は骨折した部分ではその修復は、

倍くらいに膨大した状態になります。これは前記の鉄筋の接合方法と全く同じです。

建築では力学的に計算して、その部分を直径の約2倍にするのでしょうが、

身体の営みにおいて、力学的に真に理にかなった接合方法が採られるのは

自然の摂理の妙としか言いようがありません。人体の小宇宙の感嘆する事実です。


身体改造工事が完了した関節部分を見ると、前記の骨折の修復と同様の

現象があるのです。そしてこの身体の改造工事が終われば痛みが消えるのです。


自然形体療法では身体を支配する脳のによる「身体改造工事」が

リウマチの原因であると考えていますがいかがでしょうか。

次に身体改造工事について考えてみましょう。