とにかく不安がいっぱい
股関節症・・自然形体療法の治癒理論
現代医学では、股関節症は関節や骨に原因があるとされ、手術をして
人工関節にすることで、痛みが解消するとされており、手術が股関節症の
決定的治療法とされています。この厳しい現実の他に何かいい方法はないのかと皆さん必死の表情で来られます。
実際に、自然形体療法の治癒理論に従った施術の手法を用いますと股関節症の痛みは確実に解消されます。今まで困難だった筋肉の癒着に起因する痛みを解消する方法はマザーキャットやマザーキャットクッション(通称MC・MCC)という道具で解消できるようになりました。
股関節症から卒業した私の経緯
私は現在、自然形体療法総本部会長という立場にあります。実は自然形体療法の普及に
尽力してきたきっかけは私自身が股関節の病気だったからです。
小学3年生の時にペルテスという股関節骨頭が壊死する病気になり、ずっとギブス(患部が動かないよう石膏で固定・保護して安静を保つための道具)を装着していました。
石膏で固めていますので当然股関節は動きません。ギブスをつけて紐で固定する作業が朝一番の仕事です。思う通り動かせない辛さが今日一日続くのかと思うと逃げ出したいほど気分が落ち込んだのを覚えています。
それでも手術がどうしても嫌でギブスや痛みに耐えてきました。ギブスをしていても痛みは同じです。夜、ギブスを外しても動くたびに痛みがあります。じっとしていても痛い!ジッと痛みに耐えてきました。半端な痛みではありません。
子供心に痛みに耐えかねて、夜中に布団の中で金槌で股関節周辺を叩いていました。
叩いた痛みが残る間は股関節の痛みを忘れられるからです。
今思い出しても可哀想な子供だったと思います。月のうち1週間程度はこのような痛み
で眠れないという日々を52歳まで送ってきました。
52歳のとき私が当時行っていた不登校・ひきこもりの若者を対象にしたNPO活動が
多くの新聞に取り上げられました。その記事を見て相談に来られた引きこもりの若者の
お母さんが、いい治療法があると紹介してくださったのが自然形体療法でした。早速新潟まで出かけました。それが自然形体療法創始者山田洋先生との出会いとなりました。
自然形体療法の施術を毎週受けて約8か月。あれほど痛かった痛みがほぼ完全になくな
り、68歳を超えた今、時には自転車で100キロ走ったり、毎日約40分の速歩まででき
るようになったのです。もちろん自己療法は定期的にしています。
手術しないでここまで股関節の痛みが回復する事実を多くの股関節の痛みで苦しむ人に
知っていただき、希望をもって下さればと思っています。
股関節周辺の痛みの正体は
股関節周辺は特に多数の筋肉で構成され、重なり合っているため、疲労や緊張の解消が
困難です。 また、体の中で一番筋肉が深い場所です。 その筋肉が重なり合っている部
分に痛みの原因が隠れていることが多いです。
よく言われることですが、太っているから?年をとったから?
それは原因を取り違えています。
体重の重い人、年配の方がみんな痛くなるわけではありません。
骨にも原因はありません。結果的に骨が変形を起こしてしまったのです。
もし、骨に原因があるならば、(私がそうであったように)骨に圧力がかからないギブスで保護している時、あるいは体重がかからない就寝時に激痛で目が覚めて眠れないということはないでしょう。
しかも、骨自体には神経がありません。 従って、骨が痛いということは本来考えられ
ないのです。骨を取り巻く環境-筋肉、靭帯、腱、関節包等に問題があると考えるのが自然です。
こうして過去を振り返ると自然形体療法に巡り合えたことが奇跡のように思えます。
「筋肉の疲労と過緊張、さらに筋肉の癒着については自然形体療法の治癒理論と手法に従い、股関節手法とマザーキャットやマザーキャットクッション(MC・MCC)を使っていくと股関節の痛みは、確実に改善されついには解消していきます」
今はそう自信をもって言えます。こうして今まで歩んできた道を振り返りながら文章で書くと簡単ですが、症状がひどかった私の場合、一進一退のつらい時期もありました。
しかし、一旦改善されれば、あとは日々の自己療法で、あのいやな痛みを味わうことがなくなります。健康な人以上に自助努力の継続は今後も必要です。
自己療法を覚えていれば、仮に再度痛みが出ても自分で解消できるようになりますこの点はお任せください。
施術を重ねるたびに確実に痛みが軽減していきます
すでに多くの人が手術をせず、私のように元気に回復して歩いたり、運動したり、
走ったりできるようになっています。
しかし、股関節周辺は多数の筋肉が折り重なって構成されているため分厚く、簡単に疲
労解消や筋肉の癒着解消ができるわけではありません。例えば膝の施術は股関節に比べ
るとはるかにシンプルですぐに効果が出て、完全解決まで時間がかかりません。
それと膝は前後に動くだけですが、股関節は360度動く自由関節であるため、関連する筋肉等周辺組織も多いです。
施術期間は症状により異なりますが、少なくとも毎週1回は施術しその間自宅でもマザ
ーキャットクッション(MCCクッション)を用いて緩める、マザーキャット(MC)
を使って自己療法を行う。こうした自助努力も自宅で並行して行い約1~6ケ月間、
ひどい場合は1年以上の期間を要するとお考えください。
遠方の場合、通院が不可能な方にはご家族のご協力がある場合、それも無理な場合と
それぞれのご事情を考慮して対応を考え実施しています。
ご家族の協力が可能な場合は家族療法を覚えてもらって施術に近い効果を上げる方法。一人の場合はネット環境が整えばネット回線利用で指導する方法などを実施しています。
使ったあとは手入れを怠らないことが大切です
もうひとつ付け加えるなら、痛みがない日が続くと股関節が痛かったということすら
忘れてしまいます。
使ったとは手入れをしてくださいとお教えしていますが
ついつい横着になって身体を使い続けますと、またあの嫌な痛みが舞い戻ってきます。
「使ったあとは手入れする」 職人さんが道具の手入れを怠らないように、
体の手入れを怠らないことが大切です。そうしていれば、股関節の痛みを忘れるほど幸せな日々が続きます。手入れを怠ればそれなりの結果が出てきます。
何れにしましても股関節症はそう簡単ではないことは確かです。しかし絶望することはないこともこれまた確かです。
関西予防医術研究所の行うひざ関節の様々な痛みは、1日~数日というごく短期間に解消できますが、股関節症・変形性股関節症・臼蓋形成不全など股関節の痛みはそう簡単ではありません。時間・回数がかかることはご承知おきください。
股関節症になりやすい人は・・
◎デスクワークなどで長時間同じ姿勢で座っている方
身動きしないということは、それだけで、長時間筋肉が張ったままの状態になります。
その緊張の結果筋肉は硬くなります。
◎立ち仕事でも同じです。あまり動かず、ずっと立っているかた。
◎筋力トレーニングをやりすぎの人。
やりすぎて理にあった手入れをしないと、筋肉が硬くなってしまいます。
筋肉の過緊張と疲労は筋肉の癒着をもたらします。
どんなに、筋力のある人でも力をいれなければ、本来筋肉は柔らかいのです。
筋肉が硬いのは無意識のうちに力が入っており、それが抜けなくなっているということです。
自然体なら余分な力は入らないのですが身体が歪んでいると身体を支えるのに無意識のうちに力が入ってしまいます。これも緊張をもたらす大きな原因です。
[注意]
変形性股関節症のリハビリで、筋トレのマシーンを使っている方があります。
筋肉を鍛えることで股関節症の痛みが根本的に解消されることはありません。
歩いて筋肉を使っているだけで、痛みがでてきてしまうのに、機械でさらに
筋肉を使ってしまうと、 筋肉の疲労と癒着が進行し症状が悪化することになります。
筋トレにも手順と方法があります。お一人お一人の状態を見て今何をすべきかを判断しお教えします。
また、最近プールでの水中歩行なら大丈夫でしょう?という質問をよく受けます。
確かに浮力がありますから重力は軽減されますが、水の抵抗が大きな負荷になります。
従って、これもやりすぎると当然のことながら筋肉の疲労と過緊張をもたらし、徐々に
股関節症の症状を悪化させることがあります。ストレッチと筋トレも治癒理論に基づいて経過観察しながら進めていくものです。
[回復例]
すでに多くの人が手術をせず、私のように元気に回復して歩いたり、
運動したり、走ったりできる方が日々増えています。
しかし、股関節周辺は多数の筋肉が折り重なって構成されているため
分厚く簡単に、疲労解消や筋肉の癒着解消ができるわけではありません。
施術期間は症状により異なりますが、少なくとも毎週1回は施術し
その間自宅でもマザーキャットクッション(MCC)を使った自己療法を行う。
それで6ヶ月、1年という長期間かかる場合があるとお考えください。
自己療法を覚え、日々正しい身体の手入れをしていけば、必ず良くなっていきます。
といいながら私も調子がいいと歩いたり自転車の距離が多くなります。
思い切り運動する爽快さを味わった後手入れを怠ると、数日後にはあの
いやな痛みの前兆が出てきます。
それでも手入れしないと股関節特有の痛みで苦しむことになります。
運動した後には一日10分の自己療法を行うこと。これでで股関節の痛みを再び
味わうことはなくなります。